木炭のブログ

理学療法士です。趣味はロードバイク。最近トレイルランニングを始めました。ペットにハリネズミ飼ってます。

世の中、言ったもん勝ち?

 

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みなさん、こんにちは。木炭です。

 

「世の中、言ったもん勝ちか?」って

思ったこと、一度はあるのではないでしょうか?

 

現に、そういう風潮があると私は感じています。

 

本日は、私が聞いた話をもとに、私の考えについてお話します。

 

 

私が聞いた話(Aさんの話)

私は以前、仕事のお客さん(Aさん)から次のような話を聞きました。

「言わないと損でしょ?」

 

どういうことかと言うと、言わないと損、

つまり「言えばある程度思い通りになる」ということです。

 

Aさんは、年配で少し身体が不自由なため、

家にヘルパー(お手伝いさん)を呼んだり、

お風呂は施設に行って入っていました。

 

そこで色々言ったり、態度を示す(本人曰く一発かます)ことで、

贔屓(ひいき)してもらえるそうです。

 

例えば、ヘルパーのことでいうと、

ヘルパーがくる際に置き時計を手に持って出迎えるそうです。

 

そして、「遅い!」と怒鳴るようです。

 

このヘルパーは、時間に遅れた訳ではありません。

 

しかし、そうすることで「時間に厳しい人」と認識され、

次からは開始時間の5~10分前にくるようになり、

その分、得する(らしい)のだそうです。

 

また時間だけでなく、「気難しい人」という認識も与えることができ、

より丁寧に仕事をしたり、本来は業務範囲外のことでもしてくれる

ようになるそうです。

 

施設のお風呂のことでは、

まず行った時に「気難しい人」という印象を与えることから始めるそうです。

 

お風呂の順番は予め決まっており、基本的には変更はありません。

 

しかし、Aさんは一番風呂がいいようです。

(毎回水の入れ換えがあるのですが、Aさん曰く2番目以降は汚いとのこと)

 

そこで使う手段は、「一番風呂でないなら帰る!」と怒鳴るそうです。

 

施設としては契約上、自宅まで迎えにいって施設に連れてくる必要があります。

 

しかし、この時はまだ「一番風呂でないなら帰る。」とは言いません。

施設に着いてから言うのです。

 

一度施設に着くと、体調不良など特別な理由がない限り、

自宅に帰すことは難しいそうで、Aさんはそれを知っています。

 

施設に着くなり、「一番風呂でないなら帰る!」と怒鳴ることで、

施設側も言うことを聞かない訳にはいかないらしく、

その結果一番風呂にありつけるそうです。

 

そして次回からは、お風呂の順番はAさんが一番になっているそうです。

 

またヘルパーの時と同じで、「気難しい人」として認識されているので、

施設スタッフの対応も丁寧になる(らしい)とのことです。

 

 

Aさんに対しての、私の考え

さて、みなさん。

私が聞いた話を読んでみて、Aさんのことをうらやましいと思うでしょうか?

 

確かに結果だけ見れば、得をしているのかもしれません。

 

しかし、私は自慢気に話すAさんのことを、

微塵もうらやましいとは思いませんでした。

 

それどころか、非常に哀れにさえ感じました

 

だって、その程度の「得」と引き換えに、

人間としての「尊厳」「道理」など、人として最低限

もっておくべきものを捨てているではありませんか。

 

自分の思い通りにならなければ駄々をこねる。

まるで、「こども」と一緒です。

 

こどもでも、しばらくすると学習するというのに…

 

Aさんが、「生まれてからの性格」なのか、

「人生の中でそういう生き方を見つけたのか」はわかりません。

 

しかし、そういう生き方を知ったからといって実行に移すということは、

やはりそういう人間(性格)なのでしょう。

 

私はAさんの生き方を、非常に哀れに感じます

 

 

対応する側の人間にも、落ち度はある

実際問題として、Aさんのような人がいる背景に

「いいなりになる対応をしている」ということがあります。

 

先ほどの「Aさんの話」でいうところの、

  • ヘルパーが早く来て仕事をする
  • お風呂の順番を一番にする

になります。

 

しかし、仕事上多かれ少なかれそのように

しなければならないことも事実です。

 

ですが、すべて相手の言う通りにしているようでは

Aさんのような人は増え続ける一方です。

 

明確な線引きは難しいですが、

相手の要求において、多くても5割以内に収めるべき

ではないでしょうか?

 

ちなみに私は、お客さんに仕事以外のことを頼まれた時、

基本的には断るようにしています。

 

すると、

  • 「前の人(前任の職員)はやってくれた!」
  • 「なら、もう来るな!」

などというお客さんもいます。

 

しかし私は、これで良いと思っています。

なぜならば、そうして獲得したお客さんは

自分の実力ではなく、単に「便利な人」だから

顧客になっているだけです。

 

相手の要求はどんどんエスカレートしていき、

やがて自分では処理しきれないような要求をされ、

断った途端に契約を切られるのがオチです。

 

契約を切られるならまだいいのですが、

困るのは「担当を変えられた後任の職員」なんです。

 

私が最初から担当しているお客さんとは良好な関係を

築けています。

(※社内では私が顧客数トップです)

 

しかし、他の職員から引き継いだお客さんには

Aさんのような人が非常に多いです。

 

理由は明白です。

前任の人が契約を切られないために、

相手の要求をほいほい聞いていたからです。

 

少し長くなりましたが、

相手の要求をすべて聞いていると、

Aさんのような人は増え続ける一方ですし、

まわりの人(後任の人など)にも迷惑を掛けることになります。

 

 

まとめ

私は、世の中の「言ったもん勝ち」の風潮に

うんざりしています。

 

本当に優先されるべき人や優しい人が、

ズカズカ言う人のせいで後回しにされたり、

不利益を被ったりするからです。

 

しかし、その原因は対応する側の人間にもあります

 

このような世の中の風潮をなくすためには、

一人ひとりが思いやりの気持ちを持ち、

対応する側の人間はすべて相手の言いなりには

ならないよう心掛けることが大切だと考えます。

 

それでは、本日はこのへんで。ではでは(^^)/

 

 

(※他にこんな記事も書いています☟)

jitensha-bike-harinezumi.hatenablog.com

 

 

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