木炭のブログ

理学療法士です。趣味はロードバイク。最近トレイルランニングを始めました。ペットにハリネズミ飼ってます。

臨床実習の乗り切り方(理学療法士)

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みなさん、こんにちは。木炭です。

 

私は現役で理学療法士をやってます。

 

臨床実習、つらいですよね…

 

特に、最終学年での2か月×2の長期実習。

私も死ぬほどつらかったです m(__)m

 

今は指導する立場にあり、

スーパーバイザーも経験しています。

 

本日は、私の臨床実習での体験談を元に

指導者としての立場も含めて書いていきますので、

少しでも参考になれば幸いです。

 

 

 臨床場面でのポイント

1.実習先のやり方に合わせる

礼儀・作法は全国共通(のはず)です。

なので、実習中の態度や言葉遣いは丁寧を

心掛けましょう。これは基本ですね。

 

ここでいうやり方とは、

理学療法士としての知識を含めた

手技全般のことを指します。

 

私は、一期目の長期実習先の病院が

独特のところでした。

何が独特かというと、

その病院独自の専門用語の使い方や

手技の方法があったのです。

 

実習初日のことです。

バイザーに股関節屈曲のROM測定を

してみろと言われました。

私は学校で習った通りに実施したのですが、

バイザーからひとこと、

「何だそれは?」

 

そのバイザーが手本を見せてくれたのですが、

何かよく分からないやり方…

今になって考えると、私のやり方も

バイザーのやり方もどちらも間違いではないです。

 

ですが、その病院にとってはそのやり方が

標準なのです。

なので、私が実施した測定方法は、

その病院では間違いになるのです。

 

また、専門用語でも同じようなことがありました。

膝関節でのことですが、

麻痺側の膝関節では、歩行中に

屈曲方向にいく膝折れ伸展方向にいく過伸展(バックニー)

が起こることがありますよね。

 

バイザーから「この現象は何というか?」

という問題を出されました。

正直、この時は問題の意味が分かりませんでしたが、

要は、意図せずに膝折れや過伸展になる現象のこと

だと思います。

 

当然知るよしもなく、「わかりません」と返答。

バイザーのため息とともに教えてくれた答えは、

 

「虚脱(きょだつ)」

 

は?( ゚Д゚)

「虚脱」ってなんぞ?

 

帰ってから調べましたが、

どうも「気管虚脱」という呼吸障害があり、

その用語らしいです。 

 

ですが、それを動作分析で使うのは

見たことも聞いたこともありません。

※当然、理学療法士になってから現在までも。

 

 しかし、その病院では

その用語の使い方が標準なのです。

実際、勉強会の場でも「虚脱」が

飛び交っていました。

 

なので、この病院でのレポートや

症例発表では「虚脱」を

使用しなければなりませんでした。

※当然、これ以降は使ったことはありません。

 

まとめると、

知識(専門用語など)や手技(ROM・MMT測定など)は、

実習先に合わせる必要があるということです。

 

どれだけあなたが正しくても、

実習先が「間違い」と言えば、間違いになるのです。

理不尽ですが、そういうもんです。

 

 

2.「知ったかぶり」はするな!

これも当然ですね。

ですが、知らないからといって

すべてを「わかりません。」では

具合が悪いです。

 

ポイントは、

名称などの知識系は素直に答え

動作分析などの考える系は考えた答えを言いましょう。

 

たとえば、「この装具の名前は?」

と問題を出されたとします。

 

これは知識系なので、

考えてどうこうなる可能性は低いです。

 

なので、素直に

「勉強不足で、すみません。調べてきます。」

と答えましょう。

 

そう答えると課題が増えるじゃないか!!

と怒る人もいるでしょう。

ですが、「分からないものをそのままに」が

一番ダメです。

 

バイザーに調べてこいと言われなくても

自主的に調べてレポートに書きましょう。

 

バイザーはそういう自主性を見ています。

分からないことを調べもせず、

そのままにしているところは必ず見られています。

 

それなら初めから「調べます」と言って

調べてきた方がよっぽど利口だと思います。

 

次に考える系です。

バイザーに「この歩行はどう分析する?」と

聞かれたとします。

 

正直、考える系に答えはありません。

(バイザーの欲する答えはありますが…)

なのであなたの考えを述べましょう。

 

よっぽどの的外れでなければ大丈夫です。

気負わずに自分の考えを述べてください。

 

すると段々とバイザーの特徴が分かってきます

「あぁ、このバイザーはこういう考え方をするんだな。」

といった感じです。

 

当然、自分の考えと異なることもあります。

そこで対立してもダメではありませんが、

絶対におすすめしません

 

私は他の記事でもよく言うのですが、

あなたはアニメや漫画の主人公ではありません。

 

この手の主人公は、よく権力の強い人とかに

立てつきます。

でもなぜか、「お前、おもしれぇな」

的な感じで好印象を与え、事が好転しますよね。

 

 

 

絶っ対っにありません!!!!!!!!!

 

学生の間は色々な人の考え方を吸収するのが

良いと思いますので、バイザーの考え方を

素直に吸収しましょう。

 

納得いかない場合でも、

「なに言ってんだ、こいつ?」

と心の中で思うだけにしときましょう。

 

どうしてもという方は、

バイザーの考えを否定せず、

あくまで「その考えもありますよね」的に

言ってから自分の考えを述べましょう。

私はおすすめしませんが…

 

まとめると、

知識系の質問:分からない場合は素直に答える。

                         「調べてきます」と答えるのがベター。

考える系の質問:自分の考えを伝える。反論はしないように。

 

 

3.「ほう・れん・そう」を徹底する!

「報告・連絡・相談」のことです。

 これは、社会に出てからも重要なので、

学生のうちから徹底しておきましょう。

 

(良かったら参考にしてください☟)

jitensha-bike-harinezumi.hatenablog.com

 

実習開始からしばらくすると、

実習先によってはひとりで行動する場合や、

他の理学療法士に付くことがあります。

 

その場合、どんな些細なことでも

バイザーへの「ほう・れん・そう」は

徹底しましょう。

 

 

もちろん見学に付いた理学療法士から

バイザーにも報告・連絡はいきますが、

あなたからバイザーに報告・連絡・(相談)が

あるかも見られています

 

「これぐらい、いっか」は完全になくし、

鬱陶しいくらい報告・連絡・(相談)を

するようにしましょう。

 

医療はチームアプローチです。

「言い忘れていました」「聞いていません」で

医療事故を起こしてはシャレになりません。

 

患者さん第一ですが、

自分自身の身を守るためにも

「ほう・れん・そう」は

徹底しましょう。

 

 

課題レポートなどのポイント

1.課題は帰ってすぐやる

これは人によりますので、参考までに。

 

課題レポートですが、大きく分けて

  • 帰ってからすぐやる人
  • 仮眠をとってからやる人

の2種類に分かれると思います。

 

私は断然、「帰ってからすぐやる」方を

おすすめします。

 

おすすめする理由はいくつかありますが、

何点か紹介します。

 

安心して寝れる

まず、嫌なことを先に終わらせることで

安心して眠ることができます。

 

どうしても課題レポートが残っていると、

「〇時に起きてやらないと」という気持ちがあり、

熟睡できないです。

 

また、4時に起きて6時には家を出なければならない場合、

「2時間しかない」という焦りができてしまい、

課題レポートの質が落ちてしまうリスクが高くなります。

 

その点、帰ってすぐに手をつけると、

「〇時までに終わらせて早く寝るぞ!」という風に、

寝ることをモチベーションアップの材料にできます。

 

課題レポートが終われば、何も気にすることなく

眠ることができます。

 

仮に目標の〇時を過ぎても、慌てることはないので、

課題レポートの質もそこまで低下する心配もありません。

(まぁ、本人次第ですが…)

 

急なトラブルに対処できる

トラブルって起こるんですよねぇ…

多いのが、プリンタの不具合。

 

プリンタの不具合は私も経験しており、

実習中に新しいのを買ったことがあります。

 

他には考えたくもないですが、

課題レポートを保存できてなかった

などのトラブル…

 

考えるだけで恐ろしいですよね ((((;゚Д゚))))

 

プリンタの不具合に関しては、

今の時代はコンビニで印刷できます。

 

課題レポートを保存できてなかった場合は…

質は下がるでしょうが、ある程度かたちにしたものを

提出するか、正直に理由を話して後日の提出にしてもらうか

しましょう。

(※私としては、ある程度かたちにしたものを提出し、

 正直に理由を話すのがベストと思います。)

 

しかし、これらの対処法は時間ありきでの話です。

朝方に印刷しようとしてプリンタの不具合。

コンビニに寄って印刷する時間はあるでしょうか?

 

仮にあったとしても、慌てていることでしょう。

個人情報の塊である課題レポートやUSBを

コンビニに忘れでもしたら、

実習中止もあり得ます。

 

焦っていて事が良くなることは、そうありません。

帰ってすぐ課題レポートをやることで、

時間的余裕が生まれます。

 

 

2.症例発表の原稿はなるべく早く提出する

課題レポート、いわゆるデイリーレポートは

翌日提出するのが基本ですよね。

 

では症例発表の原稿はいつ提出するのが

良いのでしょうか?

 

バイザーから、

「〇〇日までに提出して」と言われれば

それに従えば良いのですが、

その〇〇日が2週間先だとしたらどうしますか?

 

もちろん、〇〇日までに提出すれば問題ありません。

でも世の中って理不尽なんですよね。

本当に〇〇日に提出した場合、

あなたの評価が低くなる可能性があります。

 

(※良かったら読んでみてください☟)

jitensha-bike-harinezumi.hatenablog.com

 

理由を説明します。

 

症例発表は、バイザーの指導のもと、

実習生が作成する症例レポートに基づいて

行われます。

 

すなわち、バイザーの指導によって

症例レポートを修正する期間が

必要になってきます。

 

普通は、その期間も加味して

提出期限の日を設定しますが、

症例レポート作成が順調にいかない

場合もあります。

 

私は、一期目の長期実習がまさにこれであり、

本来休みである土・日も実習先の病院に

出向いて指導をしてもらってました (;^ω^)

 

そうならないためにも、

なるべく早め早めの提出を

おすすめします。

 

参考までにですが、

全体の6割程度できれば

提出していいと思います。

 

「はじめに」、「全体像」、「医学的情報」など

初めからキッチリ作成していくのではなく、

ざっとでいいので、

最後まで(今現在作れるところまで)

作って提出してください。

 

ここでひとつ重要な注意点があります。

それは、6割程度の完成度でいいのですが、

「誤字・脱字はしない」

ことです。

 

この誤字・脱字は、

著しくバイザーの評価を下げます。

 

症例レポートに正解はありません

なので考察が的外れだからといって、

大きく減点なんてことはないはずです。

 

ですが、誤字・脱字は別です。

明らかな間違いを、そのまま提出する

(確認作業を怠った)ということは、

社会人にとっては評価激減です。

 

誤字・脱字で問題が起こる訳ではありませんが、

確認作業を怠った状態で物事を実行するということが

評価激減の理由になります。

 

10割の完成度を目指す必要はありませんが、

誤字・脱字だけは、くれぐれもないようにしましょう。

 

 

 3.休みの日はとにかく遊ぶ!

先ほど、「課題は帰ってすぐやる」

という方法をおすすめしましたが、

これは休日前の夜でも同じです。

 

翌日が休みだと、どうしても課題を

後回しにしがちですよね。

 

ですが、休みの日も課題で潰れるのは

嫌じゃないですか?

 

私の実習先は土・日が休みでした。

なので、金曜日の夜に課題をすべて

終わらせていました。

 

そして土曜日の朝から遊びに行くのです(笑)

 

当時私はバイクツーリングが趣味だったので、

土曜日は日帰りで他府県にまでツーリングに行ったり、

同期の家に行って課題を手伝ったりもしてました。

 

そして日曜日は、休息日に充てていました。

元気な人は遊びにいってもいいでしょう。

 

とにかくメリハリが大事です。

実習中は頑張る。

休日は、実習のことは忘れてとことん遊ぶ。

 

そうしないと、

とても2か月なんてもちませんよ。

 

 

まとめ

いかがでしたでしょうか?

 

とにかく頭に置いておいて欲しいのは、

「世の中、理不尽で溢れている」

ということです。

 

それは実習中でも例外ではありません。

なので、その理不尽に耐えたり、

スルーする技術が必要になるのです。

 

まともに取り合ってたら、

あなたの身体と心がまいってしまいます。

 

当然ですが、実習中は真面目に

ですが、肩の力を抜ける場面では

抜きましょう

(※力を抜くのは休日がいいですけどね)

 

これから臨床実習に行かれるみなさん。

体調に気を付けて、頑張ってきてください。

 

それでは、本日はこのへんで。ではでは(^^)/

 

(※他にこんな記事も書いてます☟)

jitensha-bike-harinezumi.hatenablog.com

 

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